GREETING CD

THE MICETEETHの話です。昨年7月に再結成してから、初の大阪/東京ワンマンライブを終えて、会場限定先行発売の5曲入りCD、「GREETING CD」が発売されました。来てくださったみなさん、CDを聴いてくださったみなさん、ほんとうにありがとう!

ライブでも言いましたが、やってみるとことのほか楽しくて、という現状です。

幾夜かに渡って、歌詞と歌詞にまつわる少しの解説を書いていきます。なので、まだ”GREETING CD”をお持ちでなくて、購入してから
歌詞を見たい、という方はこの先を見ないようにお願いします。

はじめは、

“さくらの花が、描くまで”

(作曲者(ざわ)から、「春のイメージ。多くの、”桜をモチーフにした曲”のように、出会いと別れ、でも前向きな別れ」という作詞情報。)

ぼくが書いたのは、

初めは小さな小川をまたいで二人で歩いていたはずなのに、いつのまにか、手を振らなくてはいけないほど彼岸と対岸の距離が出来てしまった二人の話。自分で選んだのか、知らずに流されてそうなったのか。だけど、二人の道はもう決して交わらないから、そのことを一度頷いたなら、その大切な一歩はせめて誇らしくいきましょう。

そんな歌詞になりました。

散った桜の花びらが風のかたちを教えてくれるように、こころに沈殿した思い出たちこそが、いずれ今の心のかたちを教えてくれる、
そんなふうならばいいなと。
それに、だってそうじゃないと救われないじゃあないですか。

『さくらの花が、描くまで』

春の脚で 蹴り出してゆく
藍色をうすめた空に ただよう雲
花のかけらが 風を描く

「まじわらないだろう、それはいいことだろう?」
雪が灰色に変わってしまう前に
青い青い 青い空の下で、花のかけらが描くもの

幾重にかさなる白い花を 仰ぎ抜けてく
過ぎてゆくものは 茜に変わってかがやくだろう
青い空に飛行機雲、白線を引いていく
花のかけらが 君を描くまで

この道はそう、交わらないと 頷いていくんだよ
君は 僕の誇りだったと、青い空の下に描く