GREETING CD

こんばんは、SKA界の珍味です。

今日はGREETING CDの1曲目の、歌詞と歌詞にまつわる少しの解説です。
読まないほうが良かったという場合もあります。

“永久風船”

そもそも”永久”という言葉自体が嘘というか架空をはらんでいるので、そのために彼は乱暴な希望、乱暴な愛を口に出し続けなければいけなくなります。

そとの世界は希望に満ちている、ぼくはこんなにあいしている。

だけど、疾走の中で手からぼろぼろとこぼれていく理想。

「永久になおらない傷を、永久に舐めあっていたら、
しまいに舌が摩滅してしまいはしないだろうか」(「砂の女」安部公房)

最後の最後で、彼は装飾をやめて本当の言葉を吐きます。

世界は誰とも約束などしない。

だけど、彼はもう大丈夫。だって、僕の歌詞に出てくる人たちはみな、
負けて逃げるときは ちゃんと中指を立てて逃げるんです。

『永久風船』

夜の海へ行こう そこから始めよう
君の眠る世界が 祝福に満ちるように
真夏の夜に浮かぶ 永久風船に乗って
虹の輪の真ん中で 君の見る夢を照らす

眩しい夜に目を細めて そう世界中が目覚めるんだ
「おはよう世界、ずっと待ってたよ」

夏の夜に浮かぶ 白い月に乗って
この世界はきっと 君が想うより おかしな場所

眩しい夜に手をかざして そう世界中が目覚めるんだ

「おはよう世界、逢いに来たよ」
Good morning the world,I came to see you

終わりまで行こうよ 今夜 ここから旅立つんだよ
果てのない物語を 汚れた街、きらめく世界
終わりまで行こうよ 今夜 あふれるくらい笑うさ
夏の夜空に浮かんでいく あの白い月につかまって

あぁ夜に浮かぶ二人はもう お喋りをやめて、目と目で触れる

「おはよう世界、ずっと待ってたよ」
Good morning the world, I’ve been waiting all this while

終わりまで行こうよ 今夜 眩しい夜に浮かぶ
汚れた街、きらめく世界 ここから旅立つんだよ
I remember how much I love you, how I love you
星のきらめく世界に二人 甘い火傷をかさねるように
汚れた街でキスをしよう

終わりまで泣かないで あの白い月につかまって
汚れた街 見下ろして ここから逃げ出すんだよ